引き揚げの概要

はじめに

福岡は、有史以来、中国大陸や朝鮮半島との交流拠点として栄えてきた歴史のある地で、古くは博多津と呼ばれた博多港は、アジアに開かれた窓口として中心的な役割を果たしてきました。
思いかえせば、この博多港は、昭和20年の終戦を迎えた後、引揚援護港のひとつに指定され、約1年5ヶ月にわたり、中国や朝鮮半島などから約139万人の日本人引き揚げ者を迎え入れ、また同時に、当時日本に居住していた朝鮮半島や中国の人々など約50万人を祖国に送り出した「海の玄関口」でした。
戦後のめざましい経済発展の中で、博多港は大きく変貌し、引き揚げの歴史的な事実は、人々の記憶から次第に薄れ、あの苦しく悲惨な戦争体験は次第に風化しつつあります。
この引揚港・博多~苦難と平和への願い~をご覧になり、かつてこの港が国内最大級の引揚港として果たした歴史的役割や、平和の尊さについて考える機会としていただければ幸いです。
なお、ホームページを開設するにあたり、貴重な資料をご寄贈いただきました皆様を始め、ご協力いただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。